茅葺のこと

連綿と続く戸隠の暮らしに、
これからの生き方を見る。

戸隠には、自然信仰の精神とともに、
「茅葺(かやぶき)」の文化が今も生きています。
それは、戸隠の人々が長い年月を経て、
守り継いできたものです。

かつて日本の農村部では、地域内で「結※」を形成し、
相互扶助のもとに生活してきました。
茅葺屋根もその中で受け継がれてきた文化であり、
茅刈り〜茅葺きまでを共同作業で行っていました。
また、古くなった茅は廃棄されることなく
肥料や燃料として利用され、土に還されました。

とても面倒で非効率ですが、
そこには「生きる」という根源的な目的で繋がる
人と人の姿、循環する自然の一部としての
人の姿がありました。

効率と合理性を追い求めた先に何があるのか。
誰もが心のどこかで疑問を持ち始めた今、
改めてその価値を問い直します。

 
私たちは、戸隠を拠点に活動する茅葺き職人集団
「株式会社縄文屋根」(代表取締役:渡辺拓也)の
協力のもと、地域内外の人々とともに、
「茅葺の家」を再生させました。

滞在を通して、これからの人と自然の関わり、
人と人の関わりを考えるきっかけになれば幸いです。

結:田植えや屋根の葺き替えなど、家族だけでは対応しきれない費用や労働などを、地域社会で補い合う相互扶助の仕組み。

 
私たちは、戸隠を拠点に活動する茅葺き職人集団
「株式会社縄文屋根」(代表取締役:渡辺拓也)の
協力のもと、地域内外の人々とともに、
「茅葺の家」を再生させました。

滞在を通して、これからの人と自然の関わり、
人と人の関わりを考えるきっかけになれば幸いです。